効率のいい本の読み方
こんにちは。あいさめです。
みなさんは普段、どれくらい本を読みますか? 近年はSNSやウェブサイトで得られる情報の質も上がり、若者の読書離れが進んでいますよね。
そのため、ますます本を読む人と読まない人の差が広がっています。
しかし、それでもSNSやウェブサイトから得られる知識というのは、書籍から得られるものと比較すると内容が薄いです。もちろんその分、情報を幅広く集められるというメリットもありますけどね。
大切なのは、情報を収集する手段をうまく使い分けられるようにしておくことです。
この記事では、効率よく本から情報を得る方法をまとめたいと思います。
リーディングの方法
リーディングの方法には大きく分けて2つあります。それは、
・エクステンシブ・リーディング
・インテンティブ・リーディング
とそれぞれ呼ばれる方法です。よくわからないカタカナがついてますが、内容は難しくないので安心してください。
エクステンシブ・リーディング
まず、エクステンシブ・リーディングの説明から始めます。
そもそも、エクステンシブ(extensive)とは「広範囲な」という意味で、
文章の細部にこだわらず、内容全体を手早く把握するように心がける読み方です。
この方法は、新しい本や新しく学ぶ分野の全体像を把握するために最初に行うと良いとされています。
また、これは私の考えですが、情報をまとめる際に最も重要なのは全体像を把握し個々の情報を体系的に整理することだと思います。
その際にこの読み方が大切になってくるというわけですね。
ちなみにエクステンシブ・リーディングは、さらに2つに細分化することができて、
・スキミング(skimming)
「飛ばし読み」のこと。大雑把に内容をつかむ方法
・スキャニング(scanning)
「検索読み」のこと。特定のキーワードを探しながら読む方法
という感じです。正直ここまでは覚えなくても大丈夫だと思います。別にわざわざカタカナにしなくても普通に理解できますよね。(笑)
インテンティブ・リーディング
インテンティブ(intensive)とは、「集中的な」という意味で、
読む本を厳選して内容を細かくチェックしながら時間をかけて理解していく読み方です。
日本では精読と呼びますね。
この方法は、エクステンシブ・リーディングと組み合わせることが大切で、すでにある程度絞り込まれた内容について行うと効果的です。
クリティカル・リーディング
クリティカル(critical)とは、「批判的な」という意味で、
文章に対して批判的になることで、様々な角度から理解が深まるような読み方のことです。
批判的になるということは、要するに中立的な視点を持つということですもんね。
すでに紹介した2つの読み方は情報を得る前なのに対して、この方法は、情報を得た後にする作業です。
批判的な視点が持てるようになると、情報をまとめる能力が磨かれていくため、ライターには必須のスキルですね。
クリティカル・リーディングは、厳密には読み方というよりも分析という方が適切な気もしますが、同じ記事にまとめてしまいました。(笑)
まとめ
情報をインプットする際には、
1.まずエクステンシブ・リーディングで情報を厳選する。
2.そして、インテンティブ・リーディングでしっかり理解する。
という手順を踏む。
アウトプットの際には、
・クリティカル・リーディングで中立的な視点を持つ。
という感じですね。
今回紹介した内容は、大学のカリキュラムにもよりますが、おそらく大学初学年に習う内容です。
そのため、どちらかというと大学生や研究者などの膨大なデータを管理・理解して考察を加える作業をする方に必要なスキルになってきます。
とはいえ、上記以外のケースにも十分に使える方法なので理解しておいて損はないはずです。
でも、もともと優秀な人はこれらの手法をいちいち習わなくても、無意識に使ってそうですけどね。(笑)
参考文献)
中澤務・森貴史・本村康哲/編 (2007)『知のナヴィゲーター:情報と知識の海ー現代を航海するための』くろしお出版